昔から四季を区分するのに、太陽の照らし方の特別な日を目印にしました。
人びとが一番早く気づいた「特別な日」は二至二分(にしにぶん)だったと思われます。二至は最も昼間の短い冬至(黄径270度)と最も昼間の長い夏至(黄径90度)、二分は昼夜平分の春分(黄径0度)と秋分(黄径180度)です。
東洋の暦では春分を春の中央、夏至を夏の中央、秋分を秋の中央、冬至を冬の中央というように、二至二分を四季の中央にもってきています。
すると四季の境目は隣り合う二至二分の中間にくるようになります。これが立春(黄径315度)、立夏(黄径45度)、立秋(黄径135度)、立冬(黄径225度)の四立(よんりつ)です。
四立は季節の始点であり、その前日が季節を分ける「節分」です。従って「節分」は年に4回あったのですが、今は冬と春を分ける立春前日だけが「節分」として残っています。
「節分」は近づく農耕の季節を前にして新しい年の豊作を予祝する「春の行事」だったのです。
暦の立春は、まだ厳寒の北風の中に「春の光」を、立夏はまだ冷涼な大気中を横切る「真夏なみの光」を、立秋は暑さの盛りの中で光が「僅かに衰えたきざし」を、立冬は収穫の終わった野を照らす柔らかな「初冬の光」を見る日なのでしょう。
●人と人、人と自然の豊かなコミュニケーション。
人への、自然への、思いやり、いたわり、やさしのあふる社会。
●共に生きる「ともいき」という価値観・生活観。
共に生み出す「ともうみ」という想像力・創造性。
共に幸に生る「ともさち」という倫理観・社会観。
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