かつて日本は極東という名でヨーロッパから呼ばれていました。ご存知のように、日本には中国、韓国から、そして中国経由でヨーロッパからもモノ、コト、文化が流入し、われわれの祖先は、“ともいき”という価値観,生活観、“ともうみ”という想像力、創造性(目に見えないジャパネスク)で長い時間をかけ、それらを融合、和合し「日本化」し、独自の新しい文化(目に見えるジャパネスク)を創ってきました。
これらの新しい文化は、日本列島弧から国外に出ていくことはなく留まり、日本列島弧の中で成熟してきたのです。
つまり、西の文化が、東のはずれ日本で終わっているということです。
しかし、太平洋戦争後の日本文化は、まさに極西という名に値しています。
かつて中国経由であった西方文化の日本への流入は米国経由の西まわりになったのです。もしも、地球上に東西文化の交流地点を設定するならば、日本の上にそれは定められることになるでしょう。
日本という国をじっくり観察すると、あらゆる世界の文化現象が終着駅として、この日本に存在しているといっても言い過ぎではないでしょう。
日本で育ち、培われ、熟成した日本的なるもの「ジャパネスク」をより自信を持って、力強く取り戻し、磨き上げ、高め、世界に訴えていくことにより、これからの地球人の行くべき方向は「ジャパネスク」の上に成り立つのではないでしょうか。
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