麦の秋 (むぎのあき・麦秋<ばくしゅう>)
麦の秋という言葉を初めて聞いた時、アレッ?と思いまし た。とても耳立って聞こえました。
初夏、麦の黄ばむころを麦の秋と呼びます。「秋」の語源 をたどれば。穀物の成熟収穫の季語ということですから麦の秋という言い方は季節は夏でも理にかなうことになります。
夏の「麦秋(むぎあき)」に対して秋の稲の取入れのころ も「米秋(こめあき)」と言いますからこれも理にかなっています。
このような意味合いの言葉で「竹の秋」という言葉があり ます。竹は晩春の頃、勢いが弱くなり、秋の黄落の候のように葉が黄ばんできます。反対に「竹の春」という言葉は仲秋の候です。若竹が盛ん に成長して、春のような鮮やかな緑の色を示すからです。
日本語はとてもおもしろく、ウィットに富んでいますね。
●もっと、もっと、日本語と日本の歴史と学ぼうではありませんか。
●一日一回、ともいき暦を。
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