2020年の東京オリンピック・パラリンピックを6年後にひかえ、1,200万人の人々が暮らす、巨大な過密都市、東京の景観美と都市環境の修復、つまり東京の再生(よりよい状態につくり変える)がひとつの大きなキーワードとなってきました。
東京に住む人たち、そして外国からの訪問者の心を和ませ、癒し、ヒートアイランド現象を少しでも緩和するような東京への再生。
生きているありがたさを実感できる東京での生活。アスファルトとコンクリートとガラスと鉄の人工物に取り囲まれた生活ではなく、自然と人工物が加減よく融和している東京への再生です。
都市再生、都市環境をよくしましょうと、掛け声ばかりで建物の建て替え、新築ビル群づくりだけの再開発では事足りません。
そのためには、まず、腕のいい職人、造園学、農学の専門家、建築家、デザイナー、発想のよい文化人、政治家などの参加が必要であり、(外国の大都市に住む人々に参加してもらうことも考えられます。)知恵を出し合わなければ東京の再生はなされないでしょう。
東京を快適な空間にするための知恵と技術が必要なのです。
空間をただ緑や花で埋め尽くすことではなく、個々の緑と花のさまざまな効力や潜在能力を引き出し、快適な空間を創り出すことが大切なのです。
◆以下は東京の景観美をよくするための私見であり、私が「住みたい東京」です。
先ず、緑を増やすこと。街路樹の徹底的な整備が必要です。そして、緑を植えることができる土地を少しでも多くつくること。
緑を植えることができるスペースを企業が責任を持って確保することです。(つまり町のあちこちにポケットパークを造園することです。竹藪のポケットパークも面白いですね。)
東京には、コンクリート塀、コンクリートブロック塀、レンガ塀などがたくさんあり、これを生垣に取り換えることにより景観にも風の流れにも良好となります。
街路樹、ポケットパーク、公園などが町の中にグリーンベルトを何本もつくります。
次に、川と水です。東京には川が少なく、あっても川は高速道路の下で死んでいます。水の流れ、水の流れる音を感じる、太陽の光に照らされたキラキラと光る川は素晴らしいものです。(できれば水質の良い、魚が住める川。)川のほとりの木々、吹く風、葉の揺れる音。われわれに和みを与えてくれるでしょう。
そして最後に、クモの巣がはったような電線が東京の青空を塞いでいます。ロンドンやパリ、ニューヨークのように、電柱、電線の地中化は災害予防面からも、外国人観光誘致の面からもとても大事なことです。想像してみましょう。緑と花が溢れ、水が流れ、電柱・電線がない東京を!!
それは住民にとっても、観光客にとっても素敵な憩いの町です。(月を眺める人、自然に親しむ人も多くなることでしょう。そして、2020年の東京オリンピックのマラソンでテレビ中継の時、空からこんな東京の姿を見ることができたら・・・・。)
経済成長も大切ですが、それしか大切なものがない国、それ一辺倒の国にはなりたくありませんね。世界の大都市に住む人々から「私も、あの絶勝の地、東京に住んでみたい。」と言われる東京に!!
●「ともいき」「ともうみ」で東京の景観を魅力ある、素敵な町にしましょう。
●上記の考えをイメージして制作した映像があります。ぜひ、ご覧下さい。
「木を植えよう、愛する仲間をつくろう」
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