とてもとても、もう降参です。
九州、中国、四国、近畿、東海は土用の入りと同時に梅雨も明け、関東も今日、明日にはというところです。
全国各地で夏祭りも盛んに行われています。
ミンミンゼミも10日ほど前から細々と鳴き始め、その鳴き声もだんだんと力強く、大きくなり身近に聞こえ始めました。夏の真っ盛りです。
こんなに秋の涼風が待ち遠しい夏は、はじめてです。
暑さに関する夏の季語を三つ紹介しましょう。
●風死す。
風がぴたっと止んで、耐え難い暑さになることで、朝凪(あさなぎ)や夕凪(ゆうなぎ)、土 用凪(どようなぎ)のような状態を言います。
風止まるでなく、風死すと擬人法で表現することで迫真力も増します。
●油照(あぶらでり)。
薄曇りで風のない日の蒸し暑さを油照と言います。
油が煮えたぎったような暑さという説もありますが、脂照の表現もあり、脂汗のにじんでくるような暑さを言います
●溽暑(じょくしょ)
溽の字がそもそも蒸し暑いという意ですから、溽暑と書かれると文字を見ているだけで汗が吹き出しそうです。
溽暑はまた、旧暦の6月の別称ですから、新暦に直すと7月になり、ちょうど南から湿った風が吹き込むころです。
冷房のない時代の人たちにとって、一年のうちでも一番耐え難い月だったことでしょう。
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