56) 「祈り人」天皇陛下。

昔、国家的行事だった宮中祭祀は、戦後「天皇家の私的行事」とされ、国民に知られることはほとんどなくなりました。しかし森深い皇居の奥では、神聖かつ神秘的な祭祀が遠い昔と変わらぬまま連綿と続いています。特に祭祀を通じて神々への感謝と国家国民の安寧を願う天皇陛下の祈りは深い。
「国を災いからお護りください、もし災いが降りかかる時は、私の身体を通してからにしてください。」平安時代初めから始まったという新年の「四方拝」で捧げられるのは、国を護る一心からの祈りです。
国の安寧と国民の健康と幸せを祈願する「祈り人」、天皇陛下は1年365日、国と国民のため無私の祈りを続けています。
この天皇陛下に心からの感謝の念を抱く。それだけでいま失いかけている日本人の精神の規範を取り戻すことができるのではないでしょうか。そして未来に向けて、力強く、自信を持って歩き出すこともできることでしょう。

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