ザビエルが本国に送った通信に誘発され、宣教師たちが続々とやってくるようになります。
そのなかにイエスズ会司祭ルイス・フロイス(ポルトガル)がいました。
1563年(永禄6)に来日し、結局、安土桃山時代の日本に30数年滞在し、日本に関する膨大な通信と著作を残しました。
織田信長の寵を受け、豊臣秀吉とも親しく接し、政治の激動を目の当たりにし、それらは大著『日本史』にまとめられています。
日本人に関して一番特徴的なことは、知識欲が他の国民と比べて旺盛で、異国の教えにも熱心に耳を傾け、好奇心にあふれ、活動的な国民であると評価しています。
さらに貧窮を恥とせず、礼儀をつくし、信頼を大事にし、日本人は名誉を重んじることにおいて昔のローマ人のごとくであるとも言っています。
日本文化にも関心を寄せ、日本建築において他のどのようなことより優れている点は、清潔さと秩序であり、それは寺院でも、諸侯、および貴人たちの住宅、庭園、御殿においても見られることだと指摘しています。
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